2024年のノーベル平和賞を受賞した日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)にお祝いの花束を届けました。長崎被災協(一般社団法人 長崎原爆被災者協議会)の田中重光会長に長崎県被爆者手帳友の会の朝長万左男会長が届けました。被災協は日本被団協の会員組織です。
田中会長は「この賞は被団協がもらいましたけど、やはり全被爆者がいろんなところで運動してきた結果だと思います」とおっしゃってました。
以下、朝長会長のメッセージです。
2024年のノーベル平和賞は日本の被妥団協に授与されると発表されました。
戦後しばらくしてから開始された被団協の核廃絶運動は、若き被爆女性たちが始めたものでした。68年という長い年月と、幾多の筆舌に尽くしがたい苦難の道のりを乗り越え、今日のノーベル平和賞受賞に輝きました。
長崎市における被爆者団体として、ともに歩んだ核廃絶の幾多の運動がありましたが、2017年の核兵器禁止条約の採択に続く、この素晴らしい成果を今心より喜んでおります。
この受賞は単にこれまでの核兵器を二度と使用しないという規範の確立にとどまらず、現在進行中の核兵器国による戦争状態の継続と、その指導者らの核兵器の使用を示唆する脅しに対する、日本の被爆者の今後の核兵器国への、今ひとたびの核廃絶運動の発奮にも大きな期待を込めていると感じます。特に核兵器国の市民、特に若い世代に対する働きかけをお願いしたいと思います。核抑止政策による核兵器の維持体制を今後人類が一日も早く超克することを心より望みたいと友の会会員は全員で祈っております。
被災協のみなさま、ノーベル平和賞受賞、まことにおめでとうございました。
2024年10月14日
長崎県被爆者手帳友の会 会員一同