平成16年5月10日
「天 球 の
諧 調」 趣 意 書
本ページでは「天球の諧調」企画のコ ンセプト、実施イベントその他についてご説明いたします。なお、企画に至った経緯につきましてはジャンプの上、ご参照いただきますようお願いいたします。
■企画のコンセプト
タイトル「天球の諧調」は、「環境と調和のとれた響き」とのニュアンスを持ちます。古代ギリシャの哲学者プラトンや数学者ピュタゴラス、中世の天文学者ケプラーなどが考えた宇宙観です。わたしたち
を取り巻く宇宙の天体の間には調和に充ちた法則があり、それらを音に表した場合に協和音となってハーモニーが生まれることを提唱しました。
また事実私たちが耳にする音楽はその種類によっては天球の諧調の顕れとなり、それに耳を傾ける私たち人間一人一人に恩寵をもたらすものである...との考えを持っていました。
長崎を作りあげているファクターのひとつに文化のトライアングル・ミクスチュアがあります。今回の企画は「天球の諧調」といういま一つの新しい支点を作り、ピラミッドの形にたとえられるような
堅固で磁力のある文化のあり方を目ざします。 そのスタートとしてキリスト教会をクローズアップするためのアジェンダ会議を開催します。
■実施イベント アジェンダ会議
月1回、3ヶ月連続で開くもので、毎回テーマを絞って開催します。毎回オピニオンリーダーの発議と提言の紹介、 企画案の紹介と具体化について登録者全員で意見の集約をおこないます。また会議のなかでデモ演奏の
コーナーを設け、グレゴリオ聖歌や典礼オーケストラの実演を行う予定です。
■「アジェンダ会議」の意図
アジェンダとは「検討課題」という捉え方が一般的で、実際に起こりうると考えられることがらを委員会や会議に先だって考えることを言います。今回進めようと考えているイベントは、長崎の歴史文化にふかく関わるもので、企画する段階において長崎市民、教会関係者、音楽団体、教育委員会などをはじめ関係先の方々との十分な意見の集約をはかる必要があります。
またその実際に展開するにあたってはマーケットに見られる競争原理による展開ではなく、同じようにキリシタン文化にちなんだイベント企画を考えている人々の意見をも反映できるような共存型であることが望ましいと思われます。
このようにアジェンダを公開制の会議にすることで人々の総意をくみ上げ、盛りこむ意図を実現するため会議は登録制とし、誰方でも自由にエントリーすることができます。
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