長崎県宗教者懇話会の趣旨


本会は長崎県内の宗教者を以って構成し、会員の親睦、並びに各宗教間の連絡調整を図り、宗教交流と平和運動への連帯を計ることを目的として設立されました。

主な事業として、
(1)原爆殉難者慰霊祭(8・8慰霊祭)の主催
(2)会員相互の交流・研鑽を計る定例懇話会の開催
(3)文化講演会、その他必要な事項に関すること
 を行っております。

 いま、壁を超えて
長崎は特異な文化的土壌の上に様々な文化が織り成されています。それを和華蘭文化と呼ぶ人もいます。
それは開港の歴史、そしてキリスト教の布教とそれに続く弾圧と潜伏、またその間に見られた諸宗教との様々な融合など、稀有な歴史を刻んでいることは良く知られています。
いま、長崎では互いの壁を超えた宗教者の交流が進んでいて、その機能は未来世界への縮図とも言えるような可能性を秘めているように思われます。
この相互理解はどのようにして生まれてきたものなのか、また紛争の多い世界の真っ只中にある私達に大切なメッセージが含まれているに違いありません...。
 世界の宗教界に見られるトレンド
今日、グローバルにも地域的にも多様な文化・思想・信仰などに生きる者が共存できる道を探ることが緊急の課題となっています。
そこで宗教の世界にも「宗教多元主義」が語られはじめています。これは自教の唯一絶対主義を克服して、少なくとも真実を語っているとみられる宗教は、唯一の神的実在に対する各々の経験・応答を示しているのだとして、相互の対話を深めようとするものです。
まったく排他的な自宗絶対主義は今後の社会にとっては克服されるべきとされ、自宗を中心・最高と見なしながらも、同時に他宗教・宗派を包摂していこうとするものです。
 目指そうとするもの

マスコミも自治体も触れようとしない大事なテーマである「宗教」「宗教観」、私達は敢えてそれに正面から取り組むことに勇気を奮ってみたいと思います。


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